スーパーカー列伝74 フェラーリディーノ 308GT4

フェラーリとDINOのダブルネームだった
4座フェラーリ。

308GT4です。

この308GT4はフェラーリにとって
異例ずくめの車でありました。

まず。

初のミッドシップ4座

初のV8エンジンを搭載。

そして、なんと、

デザインをベルトーネに依頼

そうなんです。
この車はピニンファリナではなく

かのマルチェロガンディーニが
デザインした車なのですね。

以前にも申し上げましたが

フェラーリはV12エンジン搭載車以外は
フェラーリと呼ばない。

と言う社是を掲げておりましたから、
V6エンジンを搭載していた、206,246は
DINOというブランドで販売しておりました。

この308GT4もその先例にしたがい

この車も当初はDINO308GT4とネーミングされていました。

しかしどうした理由か、登場から2年後の1975年には
フェラーリディーノ308GT4となり、
その後DINOもどこかへ消えてしまったようです。

異例ずくめのこのベイビーフェラーリは
基本的には、246GTのホイールベースは2550に
延長したもので、
3リッターのV8エンジンをもってしても
運動性の低下は免れることはできませんでした。

2座のベイビーフェラーリのポジションは
1975年の308GTB/Sの登場を待たねば
なりませんでした。

この車の登場には、他社の4座ミドシップ
マセラティーメラク、そしてランボルギーニウラッコ。
加えてポルシェ911の存在が大きな影響を与えていたもの
と想像できます。

このV8エンジンは、後にフェラーリの308に
移植され、V8フェラーリを登場させ、
フェラーリの生産台数を
大いに増大させることになるのですが、

どうも308GT4そのものの売り上げは
ぱっとしなかったようです。

やはりそれは、運動性能の低下と
ベルトーネの直線基調のスタイリングが
どうもフェラーリらしくないと
市場から受け止められたからのようです。

1973年から1980年まで
とうとう、またピニンファリーナにデザイン
を依頼した4座ミドシップ
モンディアルがとうじょうするまで
2700台あまりが生産されたといいますが

リーマンショックの前ごろまでは
中古車の人気も低く、
「最も安く買えるフェラーリ」
だったのですが、

車そのものが、最も新しくても
40年近く経過していることから
次第に玉数も少なくなり、

マルチェロガンディーニの
直線基調のデザインが
70年代のスーパーカーらしい
と見直され、

近年はコレクターズアイテムとみなされるように
なってきているようです。

V8でもフェラーリとよばれるようになる
いわば過渡期にうまれた
この308GT4ですが、
私はなかなかカッコ良いと思います。

実用性と運動性を両立させた
スーパーカーは
70年代の過去に考えられた
未来の車だったのかもしれません。

800

timthumb

timthumb (1)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です