スーパーカー列伝75 マセラティーカムシン

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70年代中盤のマセラティーのフラッグシップ
であった<カムシンのお話です。 マセラティーカムシンは 以前このシリーズでも取り上げました ギブリの後継という位置づけでも あった車です。 エンジンはマセラティーが誇る V8 5リッター。 こちらもギブリSSからのキャリーオーバでした。 ギブリがの利やサスはリジットでしたが、 カムシンは、ダブルウイッシュボーン。 サスペンションも改められていました。 そして、2座だったギブリから カムシンは小さいながらも後部座席を 備える2+2. スーパースポーツはボーラという存在も ありましたから、 どちらかといえば、豪華なGTという 位置づけだったのでしょう。 デザインは、ギブリでは、カロッツエリアギアの チーフスタイリストであった ジウジアーロでしたが、 今度はベルトーネに託されました。 ということはまたしてもガンディーニですね。 ガンディーニは、カムシンに シャープなウエッジシェープの直線的な デザインを与えました。 ボンネットには、左右非対称のルーバーが 切られています。 そして、特筆すべきは、ガラスをはめ込まれた リヤパネル。 これにより、スーパーカーとしては望外に 後方視界が良い車になりました。 たしかにかっこいいのですが、ラゲッジ スペースが丸見えですので 生活臭あふれるものとかは トランクに積めませんね。 マセラティーの定評あるエンジンを搭載し、 新進気鋭のスタイリストが アバンギャルドなボディーを与え、 名スーパーカーの条件を満たしている と思われるカムシンでしたが、 ここに思わぬ敵が現れます。 親会社だ。 当時のマセラティーは シトロエンと提携しておりました。 そのため、シトロエンが誇る ハイドロシステムが カムシンにも組み込まれていたのでした。 ブレーキはシトロエンを思わせるような パワーブレーキ。 加えて、お得意のパワーセンタリング ステアリング。 ハンドルを切ればあとは放せば もとにもどるというやつ。 そのほか、シートの前後 ウインドーの上下 リトラクタブルの上下 などにもハイドロのパワーが 生かされていたのでありました。 まあ、新世代のスーパーカーとして まあ、これらの機構は新鮮味を 与えていたのかもしれませんが これらの油圧を維持するために コンプレッサーをエンジンパワーで 回していたため、 かなりのパワーロスがあり 5リッター320馬力という パワーが額面どおりに受け取れない という代物になってしまいました。 加えてハイドロの高圧によって 経年変化によって、オイル漏れが 発生。 これらの修理には大変な費用を 要したといいます。 またセルフセンタリング、パワーブレーキなども 走りに悪影響を及ぼしていましたし、 かなり重い車両重量 (1.5トン超)というのも利いていました。 なんせ、手で板金したパネルの表面に ポリパテを分厚く塗って それを磨いて平滑にする というのが当時のスーパーカーの セオリーでしたので、 当然重くなるのです。 まあ、重量に関しては他のメーカーより マセラティーが正直だっただけ かもしれませんが。 結局のところカムシンは 1974年のデビューから、 デトマソに経営権が移っても 細々と1982年まで生産が継続されましたが オイルショックや、ハイドロシステムの 信頼性の低さからわずか420台あまり が生産されたに過ぎません。 国内にも何台か残っているようですが、 ハイドロや、ミッションの整備は コストがかかり、修理できずに 不動車となっているケースも 多々あるようです。 お値段も安いのですが、 それ以上に高くつく 危険なスーパーカーなのです。 それにしてもこのスタイリング かっこいいですよね。 ハイドロなしで出してくれれば どんなにか良かったかと 思うのですが。 khamsin_1

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