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スーパーカー列伝54 フェラーリF40

   

さあ、気合入れてバブルの話。

F40

株価・不動産の値上がりとともに車ですら
「投資対象」になったこのころ。

40周年を迎えた
フェラーリから満を持して
怪作が登場します。

折りしもエンゾフェラーリがこの世を去り
エンゾが最後に出したフェラーリ
と言うこともあったのでしょうが
一時は2億5000万という
販売価格の5倍以上の価格をつけた
伝説のフェラーリストラダレー

さて、この車
基本的には前作の288GTO
(本シリーズ33で登場)をベースに
していることは疑いないでしょう。

しかしながら、排気量は3000CCに拡大して
パワーは80馬力近くアップ。
車両重量は、多少減っています。
当時最新ハイテク素材
カーボンコンポジットでボディーを構成
軽量かつ高い剛性の素材です

これでもはや、288のシャシーの
能力を使い切ってしまったと
言っても過言ではないでしょう。

当時のフェラーリは高度な
マルチリンクサスなどではなく
288GTOのキャリーオーバーとも
言えるダブルウイッシュボーン。

それにフェラーリってのは、自前のサーキット
(フィオラノ)は持ってますが、
他の大手自動車メーカーみたいな
高速周回試験場は持ってませんから、
公道での過渡特性なんて関係ない
無視・無視(笑)

当時、F1ドライバーまで
開発に投入して、おそらく自前の
サーキットを走りこんで
超一級のレーシングカーばりの
マシンには仕上げてきたのでしょうが

それは「レーシングカーをそのまま公道に解き放った」
ようなマシーンでした。

開発に参加したF1ドライバーですら
「雨の日は絶対乗りたくない」
との言葉を残したと言う逸話
もあるようです。

同じ時期にライバルポルシェがはなった
959が誰もが安心して高性能を発揮し
300キロを安全に出せる車
であったのに対し、

とにかく乗り手を選ぶ世界最速のスーパーカー
を目指したのがF40だったといえるのでは
ないでしょうか。

スーパーカーの中のスーパーカーともいうべき
このF40は、その生い立ちからか日本到着第一号車に
悲運が待ち受けておりました。

私が読んだ本で
某自動車評論家T大寺氏(故人)が
同F野氏に

(ばればれだろ(笑)

「あれは本当にやばいそ、絶対床まで踏むなよ」

との助言をいただいたという
逸話がありました。

F野氏は翌日乗る予定だった
そうですが、その前に既に
日本上陸1号は別なプレスの手で
谷底へ。

その後代理店が回収。

そのシャシナンバーを
与えられた、作り直したF40が日本
再上陸を果たしたそうです。

さて、その後
社員の福利厚生(本当になるんかいな)
に2億超でF40を購入した企業が現れるなど

「走る不動産」とまで言われたF40も
バブル崩壊とともに、元のまともな
価格に戻っていったのですが、

最近の稀少なエキゾチックカーの
高騰とともに
また億単位の価格がつけられているとか

歴史は繰り返すのですね。

F40とバブルの話にご興味がある方は

「痛快 クルマやでいこう」(南原竜樹著(絶版)
をご一読されることをお勧めいたします。

1990-Ferrari-F40

1024px-Ferrari_F40_interior_-_Flickr_-_Supermac1961

1990-Ferrari-F40-5

 -スーパーカー列伝

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