【名車列伝9 共産圏のVIPカー】
2018/06/07
ロールスロイスまでがSUVだすようになって本当の高級車ってのはなにかと考えていたら、そうだあの2台があったではないかと思いだしました。中国とロシアのあの2台。ジルと紅旗。
その昔じどうしゃのおうさまってガキ向け絵本(ボール紙のようにページが厚いお子様絵本)に掲載されていたあの古臭い、真っ黒でデカいいわゆるVIP専用車。
日本でいえばプリンスロイヤル、ちょっと下がってセンチュリーかプレジデントみたいなもんだ。
今でもあるのかと思ったら、ちゃんとありますね。アップデートして。
まずはジル こいつはセダンメーカーじゃなくて、重機とかトラックメーカーなんですね。
最新モデルはどうやら410417というモデルのようで全長なんと6.3メーター、幅が2メーターで7.7リッターでインジェクションのエンジンから400馬力を発生する(あんまり大したことないが)とのことで、車両重量3.5トンの重いリムジンを200キロまで引っ張るというもののようです。最低地上高が170ミリもあるのは何となくかの国の道路事情を反映しているのでしょうかね。
そして紅旗(ホンチーと読むのだそうで)こちらは中国のビッグファイブの一角とされる第一汽車の最高級ラインってことになっているようです。この会社もともとはジルの協力の下で生産を立ち上げたんですね。
その後トヨタやフォルクスワーゲンなどとも提携して、一時期はトヨタのクラウンを生産したり、クラウンマジェスタベースの紅旗を作っています。
最上級モデルはL5と呼ばれるモデル全長5.5メーターで幅は約2メーター超。6リッターのV12を搭載して400馬力。なんとフルタイム4WDだそうです。
写真で見た感じですと、どうもフロント部分はかつての紅旗のイメージ。後ろのほうはロールスロイスっぽいかんじですね。
お値段はなんと1億5000万ぐらいではないかといわれているようです。
かつては自動車ではリードしていたロシアどうもこの雰囲気では完全に中国と逆転されていますね。
この間本で読んだのですが、中国共産党のお偉いさんって、給料はすごく安いんだそうでして。2001年ごろに某要人が語ったところによると年収50万ぐらいだとか(今はわかりませんが)地方議会の議員だって1月でそのぐらいもらってんじゃないかとおもうと、まあこのぐらいの車にでものせてやらなって気も致します。(ほかにいろいろやってますけどね)
ところで世界で一番安いV12エンジン搭載車と思われるトヨタセンチュリーのお値段は約1200万、衆議院議員の歳費は2200万だそうです。
お後がよろしいようで。
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