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名車列伝2 トヨタクラウン

   

こんばんわ

 

第二段はなににしようか

迷っておりましたが、スバルの回でクラウンの話が出ましたので

クラウンで行こうと思ったのですが、

観音開きのトヨペットクラウンでは

あまり芸がないんで、

ちょっと捻って

4代目のトヨタ クラウンにしてみようかと思いました。

 

トヨタクラウン、それまでトヨペットクラウンと呼ばれておりました

この車。

正式名称をトヨタクラウンにしただけではなく、

きわめて野心的なデザインを取り入れたのでした。

 

今でこそ、ピンクのクラウンとか、青のクラウンとか

いろいろ印象的なマーケティングをやっているクラウンですが

80年代にはすっかり保守的なおじさまの車というイメージで

固まってしまった感がありますが、

 

もともとは、トヨタの中でも最新技術を投入していく

野心的な車であったのです。

 

80年代の保守の権化見たいになったのは、

この4代目の失敗がトラウマになってしまったのかもしれません。

 

さて、この4代目が出るまえ、3代目は、

もっぱら法人需要が主であった、クラウンに

オーナードライバー層の購買意欲をそそるため

「白いクラウン」というキャッチフレーズの下販売されたのです。

このクラス初の2ドアクーペもイメージリーダーとして投入されました。

 

このキャンぺーンは、成功をおさめ、オーナードライバーの需要を取り込むことに成功ししました。

もっと後に出てくるキャッチフレーズですが、

オーナードライバー(特にトヨタ一筋の方に)「いつかはクラウン」という感覚を持っていただく

ことになったわけです。

 

さて、3代目の成功に気をよくしたのかどうなのか、

4代目はもっと革新的なことをやりだします。

 

いわゆるスピンドルシェープってやつです。

スピンドルってのっは、糸巻きのことですね。

もともと、トヨタってのはかつては

豊田自動織機 が親会社だったように、織機の会社でしたから

糸巻きってのは会社のアイデンティーでもあったわけでして

フラッグシップのこの空力を意識したような

ラウンドシェープにこの名をつけたわけです。

 

まあ、このアイディアは先に生産されて成功したモデルが

あったんですね。

 

あれです。

 

初代セリカ いわゆるダルマ

 

バンパーボディーとインテグレートしたようなデザイン。

しかし、クラウンはさらに進んで

セリカではメッキだったバンパーを

ボディー同色塗装として、

視覚的にもバンパーを消してしまいます。

 

さて、この革新的かつ野心的なクラウンでしたが、

 

当初スタイリングに対する評判はまずまず

だったとの話も聞きました。

 

ところが、一つ問題が、

 

バンパーをボディーとインテグレートしたもんだから、

通常空いているはずボディー下部に開口部が少ない。

2段ボンネットみたいにして、エアインテークは設けていたものの

やっぱちょっと流量が少なかったのか

 

オーバーヒートする車が続出。

 

次第に、前をこすりやすい

2段ボンネットが見切りが悪い、

車が小さく見える

 

などなど、悪評が立つようになってしまいました。

トヨタも手をこまねいていたわけではなく、

 

ボディー同色のバンパーを廃して、

メッキを施した大型バンパーを導入して

見た目の立派さを強調するなど、

オリジナルデザインを描いた人からすれば

改悪にちかいようなマイナーチェンジもやったのですが

失地回復は難しく、

史上最悪の失敗作とみなされるようになりました。

クジラは敗れてダルマ残る。

 

カーデザインってのは、ほとほとターゲットに受け入れられる

ものを作り上げるのは難しいもんです。

 

それにしても、このスピンドルシェイプのクラウン

今見てもなかなか面白いデザインだと思うのですが

 

みなさんはどうお感じでしょう。

 

さて、冒頭ににピンクのクラウン、青のクラウンなんてのは

昔の白いクラウンの2番煎じであることをお伝えいたしました。

 

このスピンドルにも2番煎じがありまして、

 

かのレクサスのグリルにこのスピンドルのモチーフがあるのです。

 

なんとこれはデザイン優先ではなくボディー下部からの空気の取り入れを

効率的にするという効果も持っているとのこと。

 

スピンドシェープでオーバーヒートさせて、スピンドルグリルで

オーバーヒート防止か?

トヨタってのは、失敗してもなかなか諦めないところに

その凄さがあるのかもしれませんね。

 

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 -名車列伝

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