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スーパーカー列伝65 チゼーターV16T

   

こんにちは

車好きなら、
一度は自分で車をデザインしてみたい
と夢見るのではないでしょうか

私、幼稚園生のころに
スーパーカーの洗礼を受け、
幼稚園の巨大な積み木で

よくスーパーカー製造ゴッコ
をやっておりました。

友人のベルトーネ君がデザイン
(後にベルトーネ氏はデザイナーでは
なく経営者であることを知る。ガンディーニ君
と呼ぶべきだった。)(笑)

私はランボルギーニ氏の役だったんだろうか
詳細は覚えておりませんが、

いずれにせよ、かなり積み木を
使用するので、かなり迷惑がられて
いたのは確かです。

さて、金とネットワークと
情熱があれば、

それを現実のものにしようとするのが
男のロマン(馬鹿さ加減?)でしょう。

そんな男の話。

チゼータの創業者である
クラウディオ・ザンポーリ氏は(車名は同氏の
イニシャルCZのイタリア語読み)
若くしてスーパーカーのディーラーと
して、アメリカで成功を収めました。

しかし、根っからのマニアであった
彼は、メーカーの車を売るだけでは
飽き足らず、
カスタマイズした車を販売します。

そのひとつが、フェラーリデイトナの
スパイダー

彼はこの車を発表することで一躍
有名になります。

そのごもスーパーカー業界で活躍した
ザンポーリ氏は故郷モデナに戻って

ひとつのスーパーカープロジェクトを
開始するのです。

これがこのチゼータV16T

この車V16の名が現すとおり、

なんと、V型16気筒という途方もない
エンジンを、なんと横置きで搭載します。

加えて、いわゆるセンターテイクオフ
方式により、エンジンのセンターに
ミッションをドッキング。

これがエンジンと、ミッションがTの字の
ようになることから、
Tという名称がつけられています。

このプロジェクトに参加したメンバーは
ザンポーリ氏旧知のランボルギーニのエンジニア
が多く、そのエンジンは公式には否定
されていますが、

ランボルギーニの3リッターV8
(ウラッコ等に使われていたもの)
を2機つないだものだと言われています。

V12ではなくV16を採用したのは
フェラーリへのリスペクトだと
ザンポーリ氏は語っています。

排気量は6リッター
最高出力は568馬力/8000回転
最大トルクは75kg/m
というモンスターエンジンでした。

デザインはご存知ガンディーニ

ガンディーニが何例が示したうち
もっともランボルギーニ臭が
薄いものをチョイスしたらしいですが、
お里は一緒、巷では、ディアブロの
オリジナルデザインでは
と言われております。

私はなんとなくサイドの感じは
テスタロッサにも通じる感がいたします。

このあたりはフェラーリも、ランボルギーニも
リスペクトするザンポーリ氏らしい気がします。

さて、当初20台から30台程度を生産する予定
だったのですが、当初パトロンだったと
思われる同郷の著名な作曲家ジョルジュオ・モロダーと
袂を分かったせいなのか、
景気悪化の影響なのか、
生産はわずか8台に終わり、(最終的には15台に達した
との話もあるようです)
会社は残念ながら倒産してしまいました。

しかし今はアメリカで、同社を引き継ぐ会社が
受注生産で車両を生産しているそうです。

しかし、この貴重な車が日本にはあるそうで
河口湖の自動車博物館に1台展示、
もう一台は走れる状態で生息しているようです。

それにしても、博物館で見たときのインパクトも
凄かったのですが、後に雑誌で見たときの
V16横置きと言うレイアウト
そして、見たこともない4灯別体型
リトラクタブルヘッドライトには
ぶったまげたものです。

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 -スーパーカー列伝

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