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カーライフ小話9 テスラモーターズ

      2017/10/17

こんにちは
次々と電気自動車の常識を
打ち破るモデルを世に送り出している
テスラモーターズですが、
ニューモデル モデル3の予約販売をはじめております。
15万円の予約金が必要にも
かかわらず好評だという話です。
現在のレートで400万円ほどで
手に入る手ごろな価格設定も功を
奏しているようです。

今度のモデルは、追々自動運転も視野
に入れているそうで、
プログラムのアップロードにより、
実現するのだそうです。

テスラモーターズは、一番最初
のモデルはロードスターの
スポーツタイプでした。

こやつはなんとシャシーは
ロータスに頼んでいたのですね。

バッテリーやモーターも他社から
の供給ですので、

テスラは企画だけ見たいな状態では
ありましたが、このロードスターは
「電気自動車=遅い」のイメージを
打ち破ることに成功しました。

なんせ、モーターは内燃機関と違いまして
最低回転から、猛烈なトルクを
発生しますから、
これまでの内燃機関の車の加速とは
わけが違いました。

このロードスターの成功で、
本格的な乗用車モデルSと
クロスオーバータイプモデルXを自社開発
することになります。

当時の自動車業界はどん底の大不況で、
ビッグスリーから優秀な技術者が流出
したのも幸いしました。

このタイプSも同様に
「電気自動車=遅い」のイメージをうちやぶることに
命を懸けていたようで、
一番パワーのないモデルでも
5リッターV8なみのパワーを
有しているそうです。

今回出されたモデル3についても
「電気自動車=遅い」のイメージをうちやぶることに
は意を注いでおり、

なんと0-100キロ加速は6秒を切るそうです。

卑近な例で恐縮ですが、

私所有のポルシェ911カレラ3.0は
0-100キロ加速は6.3秒とのデーターがあります。

テスラモデル3は車齢40年近いポルシェなど
ものともせず、シュルシュルシュルと
抜いていくのです。

さて、一方で、
このような大パワーの弊害として、
ドデカイモーターと
ドデカイバッテリーを搭載した、
テスラは

実は「相当重い」

そうでして、非公表ながら、

現行モデルのタイプSは
車両重量が2.2トンを超える
との話もあるようです。

車格がぜんぜん違いますが
日産のリーフは1.4トン程度
ですので、かなり重いということが
お分かりいただけるかと思います。

今回の「スピードフェチ」のタイプ3は
果たしてどのぐらいの重量で出てくるか
非常に興味深いところです。

ところで
昨日聞いた話なのですが、
このテスラの代表者である
イーロンマスクという人物は
スペースXの代表者でもあるのですね。

テスラのことは知っておりましたが
不勉強にもどういう人が経営しているのか
知りませんでした。

このスペースXですが、
ロケットによる商用輸送サービスを
手がける企業でして、
つい先ごろ、なんとロケットの
垂直着陸に成功した企業です。
SFのように逆噴射しながら
着陸することに成功したわけでしょうか。

なんで電気自動車の会社と
宇宙への商用輸送の会社を経営しているのかと
いうと、

地球上の人口増加は避けられない

地球上の人間を宇宙に移送しなければならない時がくる(スペースX)

それまでは、地球上のモビリティーを持続可能性あるものにしなければならない

とりあえず内燃機関の車は排除しなければならない

まずは可能性のある電気自動車(テスラ)

という図式だというのですね。

いやはや。

日本は大企業、国をあげて、
日本の重要産業である、自動車産業を
守るべく、

自動運転だ、燃料電池車だ
と次のデファクトスタンダードを
とるのに躍起になっておりますが、

こういうでかいことを考える経営者に

本当に勝てるのだろうかと
一瞬不安になる話でありました。

 

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