カーライフ小話12 三菱ブランドは消えるのか
こんにちは
すでにご承知のことと思いますが、
三菱自動車工業に、日産が2000億の
出資をすることが発表されました。
日産は三菱の株式の34パーセントを保持し
事実上三菱自動車工業は
日産自動車の傘下に入ることになります。
三菱ってのは、よく調べてみましたら
日本でもっとも古い乗用車のブランドなんですね。
私はダットサン1号車(ダットサン11型)
が純国産の初めての乗用車だと思っておりましたが、
実は三菱A型のほうが古く、日本で始めての量産
自動車とされているようです(とはいえ22台だけ)
戦後はクライスラーとの、三菱重工業との合弁会社として
スタート。
三菱は、トヨタ、日産に比べて、丈夫だという
定評がありました。(値段も少し高かった)
他社とは違うロングストローク型のエンジンを
採用して、スペック重視ではなく、
実用領域のトルクを重視する思想がありました。
たとえば
70年代のホットモデル
GTO 2000GSRに搭載されていた
アストロン4G52
SOHCで
ボア82、ストローク90というロングストローク
125PS/6200rpm 17.5kg・m/4200rpm
というスペック。
それに対しトヨタの18R-G
セリカリフトバックなどに積まれて大人気でしたが
こちらは
DOHC
ボア88.5ストローク80.0
で145ps/6,400rpm、18.0kg・m/5,200rpm
というスペック。
どっちにするかって思いますけどね。
方やツインカム、方やシングルカムのツインキャブ。
スペック見たら18R-Gかなと思いますが。
実用域のトルクがぜんぜん違っていたらしいですね。
走ると早いのは断然GTOの方だったようです。
そんなまじめな車作りが花開いたのは80年代。
世の中は、省資源時代の高性能化デバイス
ターボ花盛り。
もともと三菱重工との関係が強いですから、
ターボをグループ内で自製するのなんてお手の物。
他社が外注のターボチャージャーを取り付けて
いたときに専用設計のターボを取り付け、
「フルラインターボ」を標榜し宣伝します。
そしてその丈夫さをアピールする
ラリーでの活躍もありました。
古くはランサーの活躍。
そして、全国民が涙した、
パリダカールラリーでの「パジェロ」の優勝
サラリーマンドライバー
篠塚建次郎氏の活躍。
あれがなければ
悪路を走破するのを目的とした
クロカン四駆が、あれほど
ファッショナブルなものとして
市民権を得ることはなかったのでは
ないでしょうか。
そして、最近では
毎年のように進化する
ランエボのWRCでの活躍など、
日本メーカーのなかでは独自の色を
出していました。
そして、極めつけはあのGDIですね。
直噴エンジンをいち早く開発して、
全車に搭載。
トヨタ、日産を驚かせたこともありました。
事実、三菱は日本のビッグスリーの一角で
あったこともあるわけですからね。
それにしても、あのリコール隠し以降
三菱の開発力は衰えてしまった
といわざるを得ないでしょう。
もはや自動車はある程度の数がみこめないと
開発費をまかなえない巨大な
産業になってしまったのですから
もはや小メーカーに成り下がった
三菱には苦しかったのも事実だと
思います。
三菱はどうなるのか
私のも良くわかりませんが、
やっとあのリコール隠しの傷が癒え
すこしづつ回復に向かっていたところで
のこの背信行為は
消費者は許さないのではないかと
思います。
三菱はおそらく、日産の
軽自動車生産部門として
何とか生き残り、
普通車・小型車は、ブランドバリューのある数台
(パジェロぐらいかな)日産のなかに何台かがのこる
そんな風になるように思います。
これを契機として、
日本の自動車業界の再編がスタート
していくのかもしれませんね。



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