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カーライフ小話5 メルデデスベンツの首位に思う

   

こんにちは

久々の小話(笑)
日本自動車輸入組合が発表したところによりますと
2015年の輸入車販売台数は
ついに、メルセデス・ベンツが首位に
なったとのことです。

もちろん常勝フォルクスワーゲンが
自滅したということもありますが

メルセデス・ベンツにとっては
悲願だったことでしょうね。

さて、個人的な話で恐縮ですが、
最近94年式のメルセデスベンツC250 ディーゼルを
売り払い、

親族のために同、02年式A160エレガンス(笑)を購入
いたしました。

C250はおおよそ9万キロ、A160は多少眉唾ですが
3.4万キロ。

理由はあの悪法の重量税や自動車税の古い車への重負荷。

久々に乗ってみたC250ディーゼル。
ちょっと寒い時期の始動はどうも
苦手のようですが、いっぺんかかってしまえば
ディーゼルにしては、軽快なエンジン音で
アイドリングします。
それはそうです。このエンジンはベンツ伝統の
直列5気筒エンジン。

なんとヘッドはDOHCですかんね。
へたな4気筒ガソリンより静かです。

しかし、壊れているのかと思うほど重い
アクセルペダルを踏み込んでの加速は

かなり眠いです。(笑)
最高出力は115馬力ですが
車両重量は1.5トンほどございますので
なかなか俊敏というかんじではありません。

一方のA160
発売当初はベンツ初のFF、しかも
ベンツとは思えぬモノスペース的デザイン。
そして、安全性のためと宣伝された
サンドイッチ2階建てフロア。

本来は燃料電池か、バッテリーが
入るはずだったスペースですががらんどうです。

まあ、しかしこの小さいエンジンルームに
良くぞ、5段オートマをぶち込んだものと
感心します。コンパクト化のために
通常の遊星歯車式のオートマではなく
普通の並行歯車のミッションとなっているそうです。
(ホンダマチック方式)
それから、安全装置ね。
ピラーから、サイドから、エアバックてんこ盛り。

一応エレガンスだから、ウッドパネル(本物)
がおごられており、

C250の
「一応ウッドパネルだ文句あっか。」
「シートは汚れんように黒一色にしといた。
(乗り心地は最高だから)文句あっか。」

的なインテリアセンスから、

ラテン車のような華やかな色使い
とまではもうしませんが、

なかなかユーザーフレンドリーな雰囲気です。

ただね。

走り続けていると解るんですね。

この2台、大きさは違うし、形も違いますが、
1つだけ共通点がございます。

それは

メルセデスベンツのもっとも安いレンジを
受け持っていたということです。

C250は新車で450万。
A160はせいぜい260万。

200万ぐらい違うんですよね。

特に差が歴然なのはオートマと走りの滑らかさ。

A160もそんなに悪くはない。
私の足のゴルフよりはオートマ良いと思いました。
5段なんで賢く変速。

C250はですね。
1から2だけはやれているのか
バキューンと変速するんですが、

それ以降はほんとに
ビシ、ビシって
瞬間変速なんです。

これ、現代の電子制御ATじゃなくて
機械式なんですね。

メルセデスベンツはオートマにこだわるメーカーで
かつてはすべて機械式ATを自製しておりました
(今でもやってると思いますが)

いまや電子制御ATが花盛りですが、
これは、ようするに、
変速するとき、エンジンのパワー絞って、
ミッションの容量足りなくても
何とかしちまって、
ショックを減らすという方法。
パワフルな車でも安物のATでなんとかなります。

機械式は、機械を余裕もって
作っておいて、シフトショックに
耐性を持たせるという考え。

残念ながら、金がかかるのは
機械式。しかもでかく重たくなるという。
ベンツですらやめちまいました。

それでも、このころのメルセデスベンツの
オートマは、他に変わるものがないのです。

あと、まっすぐ走っていくときの
レールの上をだーっとすべる様な走りですね。

加速は眠いC250ですが、
いったんスピードに乗れば結構な速度で走ります。

このときの滑らかさは、
ちょっと他の車にはありませんね。

猫足といわれたジャガーのセダンも
こんな感じではなかったと思います。

おそらく、「走る」部分に関わる部品の
精度が高いんでしょうね。

これが、当時の一番安いモデル。

残念ながらA160にはそういう
鬼のような品質感はないですね。

メルセデスベンツの1位を耳にして

もうこういう機械は出てこないのかも
しれないと感慨にふけっておりました。

Oder Beste oder nichts

Sクラスは違うんでしょうけど(笑)
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 -カーライフ小話

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