スーパーカー列伝49 DINO206,246
2016/03/02
こんにちは
フェラーリとランボルギーニの創業者はどうも人格的には
大きな対照を成しているような気がします。
(本当に会ったわけではありませんがね)
ランボルギーニ翁は、会社を売却した後は
みずからブドウ畑を耕し、
わざわざ彼に会いに来たひとは
自分とこの畑のワインでもてなし
訪問者の愛車にサインをすることも
いとわなかったとか。
一方のフェラーリ氏
とにかく気難しく、
人に気軽に会うことはなく、
レース以外のことには興味がなかった
みたいで、普段の足は常に安いフィアット
だったとか。
従業員にも冷たかったらしく、
そもそもランボルギーニ創業時のエンジニア
のほとんどが、エンゾに追い出されたり
嫌われた人たち。
そんなエンゾも人並みの親だったというのが
このDINOのストーリーでしょうか
DINOはフェラーリの本妻との長男
アルフレードフェラーリの愛称です。
彼は若くして筋ジストロフィーという難病に
犯されわずか24歳で夭折します。
このディーノが構想し、ランチアから移籍してきた
ヴィットリオヤーノが設計したのが
フェラーリのV6レーシングエンジン
だと言われております。
ただ、当時ディーノの病気は相当
悪化していたらしいので、
本当のところはどのぐらい
関わったのかは謎につつまれてい
るというか、ほとんど関わってなくて
長男の死をいたんだ親父さんが
つくった話ではという説もあります。
さて、DINOですが
こちらには206と、246という二つのモデル
がありまして、206はF2レーシングエンジン
のホモロゲを取得するためのモデルでした
1967年から2年間にわたり製造されて
206はアルミ製のボディー
2リッターで185馬力を出し最高速度は
軽量化されたレーシングモデルでは235キロを
記録したと言われております。
ホモロゲを取得した後
流石に気難しい2リッターエンジンは
2.4リッターに拡大。
コストのかかるアルミボディーを
あきらめ、スチール化
そしてエンジンも鋳鉄ブロックに
改められた、より現実的なモデル
が246です。
エンジンの特性もマイルドになり
きわめて乗りやすく、
トルクフルなエンジンは、
今度は本当に235キロを
出すことが可能だったそうで、
70年代初頭のスポーツカーとしては
きわめて高性能なモデルでした。
その乗り心地のよさと
ドライバビリティーの高さは
きわめて高く評価されており、
70年代、スーパーカーブーム
華やかなりしころ、
名著「サーキットの狼」では
「ハンドリング世界ナンバーワン」
(第2位はロータスヨーロッパ)
の称号を得ておりました。
206はほとんど国内に輸入され
なかったため、国内で見ることが
できるDINOのほとんどは
246だと思われます。
さて、このDINOエンジン。
フェラーリだけでは手に負えない
ぐらいの生産規模だったため、
実際の生産は親会社でもある
フィアットに委託されておりまして、
この同じエンジンを搭載されたモデル
が実は、フィアットからも販売
されておりました。
これらはフィアットディーノと
して、現代でもコレクターズアイテム
となっておりますが、これはまた
別の機会に扱いましょう。
そのほかにも、ランチアストラトス
にもこの同じV6が使われました。
さて、V12以外はフェラーリと
呼ばないと言う社是を掲げていた
エンゾ・フェラーリでしたから
V6のこの小さなスポーツカーを
やはりフェラーリと呼ばず
自らの息子のディーノという名前をつけたわけです。
ロードカーを愛さず
レースのみを愛する男も
最愛の自分の息子の名前をつけたこの車は、
ロードカーとして認めていたのかも
しれませんね。

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