スーパーカー列伝89 ポンティアックファイアーバード
こんにちは
かつてはGMには様々なブランドがあったものですが
このポンティアックはもはや消え去ったブランド
車のファイアーバードももはやなくなってしまいました。
それとあわせるかのように、
大排気量のアメリカンV8ももはや
風前の灯かもしれません。
世の中、ダウンサイジングターボの
時代で、日本の大ターボメーカー三菱重工、IHIは
ウハウハだってぐらい小排気量で高効率なエンジンが
主流ですから、
かつてはアメリカンV8が搭載されていたような
デッカイ車でも実情は4気筒2リッターターボ
ぐらいだったりするわけです。
さて、本日のお題のファイヤーバード
トランザムという名前でご記憶の方も
おられると思いますが
トランザムはファイアーバードの
最強バージョンがトランザムという
グレードなんですね。
ですからポンティアック・ファイヤーバード・トランザム
という長ったらしい名前になります。
さて、かつては455キュービックインチ
(1キュービックインチは16.44CC)
という7.4リッターエンジンを搭載して
最高出力はお役所おとの申しあわせで
300馬力以下としていたものの、本当は
370馬力以上出ていたという脅威の
モンスターSD-455というモデルもあった
ファイヤーバードも1982年に3代目になり
おとなしい305、350キュービックインチの
スモールブロック(ったて5リッターと5.4リッターですが)
エンジンがメインとなりました。
ファイヤーバードはシボレーカマロと兄弟車
なのですが、風洞実験の成果による
空力ボディーを導入しており、
CD値が0.323と、カマロの0.368を
大きくしのいでおりました。
70年代のパワーに物を言わせて走るアメリカ車
のイメージを改めるような、リトラクタブルライト
の採用など、都会的で洗練されたスタイリングを持っておりました。
この都会的で未来的な雰囲気が
功を奏したのか、
3代目ファイアーバードを一躍スターダムに
のしあげるのが、
あの「ナイトライダー」の劇中車への採用でしたね。
ナイト2000と呼ばれたファイヤーバードは
オリジナルからバンパー部分を改造して、
フロントのボンネットフードの下の部分に
LEDが左右に移動しながら点滅するという
仕掛けがなされておりました。
劇中のナイト2000はK.I.T.T.
(何のことはないKnight Industries Two Thousandの略だそうでございます)
という人工知能がその制御をつかさどる、
車というより、車型のロボットという代物
でしたので、赤いLEDが左右に動く様
はなんらかの意思を持った機械という
イメージをうまいことかもし出しておりました。
放映当時、このLEDのレプリカは大分
はやっていたようで、ファイアーバードに
取り付けたナイト2000仕様のものから
ホンダプレリュードに取り付けちゃった
なんちゃって仕様も目撃したことがあります。
中も大幅に改造されて、
「ダースベーターの風呂桶」と呼ばれるほどの
きらびやかなイルミネーションでもはや
車とはいえないインテリアとなっておりました。
いまだこのナイト2000は人気があるようで
個人で、忠実なレプリカを作り上げている
方もいらっしゃいますし、
ナイト2000仕様の中古を扱う業者も
なくはないようです。
様々なハイテク機器が装備された
ナイト2000ですが、劇中の走行シーンでは
アメリカンV8としか思えないような
ドロドロとしたサウンドをたてているのが
なんともいえないギャップでしたね。
さて、私はアメリカンV8は横置き
DOHCという、おきて破りの
キャデラックセビルしか経験
ないんですが、
大排気量の大パワーってのは
やめられないもんだと思いますよ。
絶滅危惧種のアメリカンV8スポーツ。
地球のガソリンが枯渇する前に
皆さんいかがでしょうか?
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