スーパーカー列伝34 ランボルギーニエスパーダ マルツァル
こんにちは
本日はランボルギーニの4座グランツーリスモをひとつ。
今でこそどこのスーパーカーメーカーも、4座の乗用車的モデルを出しておりますね
フェラーリ然り、マセラティー然り、ポルシェ然り。
スポーツカーメーカーのSUVなんてのもポルシェが先鞭をつけました。
そんななかランボルギーニは、いち早くこの市場に目をつけました。
そして1967年のジュネーブショーにマルッアルという斬新なGTを発表します。
これはランボルギーニのV12の片バンクを利用した2リッター6気筒エンジンを
なんとリヤに搭載して、キャビンスペースを確保するという画期的なモデル
空力特性の良いボディーとあいまって
時速220キロをマークしたとのことです。
それにしてもいかがですか、このクリーンで未来的なキャビンと
そしてSFチックなシルバーのレザーシート。
なんともアバンギャルドなデザイン。
もちろん、デザインはベルトーネってことは
マルチェロ・ガンディーニ先生。
そして驚くべきことに、似たようなデザインで
翌年ジャガーからもショーモデルが発表されます。
ピラーナというモデルです。
こちらは、マルツアルより現実的なデザインです。
すでに、ほとんどエスパーダだって感じですが。
たぶんジャガーはこれで生産する気はなかったんでしょうね。
ということで結局もとの鞘に戻ってランボルギーニから
エスパーダが発表されます。
流石にリヤエンジンで220キロも出したら、おそらく
安全性に?だったのでしょうね。
常識的に、フロントエンジンに改め、
エンジンもV12の4リッター(ランボはこれしか持ち玉なかった)
ガルウイングのドアは通常のドアに
しかし随所にガンディーニらしいデザインディテールがちりばめられています。
最高出力350馬力を発するエンジンは、
全長は4.7メーター1400キロの大柄なボディーを
260キロまで引っ張ったとのことですが、
1200キロ公称のカウンタックが1600キロもあるんだから
この辺の数字も2割ぐらい割り引いて考えたほうがいいかもしれません。
しかしながら、4座のスーパーカー、しかもATの仕様もあり
イージードライブも楽しめるエスパーダーは
ランボルギーニのロングセラーモデルとして、
10年にわたり1200台あまりが生産されました。
残念ながら1978年のランボルギーニ倒産とともに
生産中止となり、その後生産されることは
ありませんでした。
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