スーパーカー列伝98 ロータス・エリート・エクセル
2016/08/15
70年代
ロータスの屋台骨を支えた、エスプリ。
しかしそれ以外の車はぱっとしませんでした。
ポルシェ911がある程度実用性を兼ね備えた
スポーツカーという独自のジャンルを確立して、
スポーツカーがビジネスマンズエクスプレス的に使われる
という、想定外の事態が起こり、
スーパーカー専業メーカーは盛んに2+2モデルを
出したのですが、ロータスもそれに追従し
4シーターモデルを投入しました。
かつての名車エリートの名前を復活させた
エリートⅡです。
エリートは初代モデルとは全く違う、どちらかといえば、
実用性を高めた2+2のイギリス伝統のシューティングブレーク
のような形の車でした。
(実際はワゴンのように中が貫通しておらず、仕切られていたため
ガラスハッチ付きの2ドアセダンという形式だったようです
4座のシートは意外なほど居住性が良かったのですが
70年代イギリスの自動車業界はストライキの嵐が吹き荒れ
車のクオリティーが低く、高い評価を得られなかったようです。
また、このカッコもあまり評判がよくありませんでした。
写真を見ていただけるとわかると思いますが、
スポーツカーというより、バンという感じの、
リヤデザインでした。
ロータスもこれを受けてエリートⅡの発売の1年後に
リヤデザインをやり直してファーストバックにした
エクラを発表します。エリートとエクラは兄弟だったのですが
リヤデザインの関係で、エクラのリヤシートはやや狭く+2の
レベルではありましたが、エリートよりはスタイリッシュで
受けが良かったのでしょう。
エリート、エクラは1980年にシリーズ2に移行、エンジンは2.2リッターに
改められます。
その後1982年に創業者コーリンチャップマンが死去
ロータスは一気に経営難に陥ります。
そんななか、なぜか当時同社と蜜月であった日本のメーカーが
救いの手を差し伸べます。
トヨタです。
本シリーズでも取り上げましたが
トヨタセリカXXのCMにコーリンチャップマンを起用。
XXのサスはロータスチューンという話がまことしやかに
語られるなど(どうも本当のようです。トヨタHPにロータスに開発委託と書いてあります)
関係を深めていたのです。
ロータスはエリート、エクラの2モデルをエクラのみに絞り
トヨタ製ミッションなどのパーツ供給を受けて
エクラをマイナーチェンジ、エクラ・エクセルと名付けて
販売します。
1983年にはいつの間にかエクラが取れて単にエクセルと
呼ばれるようになります。
その後1992年までロータスのエントリーモデルとして
長く生産されました。
さてこのエクセル。
バブルのころは結構流通していたのですが、最近は全く
と言っていいほど見かけません。
当時の写真を見ますと、外装はやや古臭いもの
内装は、イギリスの伝統とも言うべきウッドとレザーを
多様した高級感のあるもので、
スポーツカーは欲しいけど、4座じゃなきゃだめ
でもポルシェはいやという向きには結構
受けたのではと思いますが、いかにトヨタ製パーツ
が一部使用されているとはいえ、その信頼性には
疑問符が付くような状況でした、勢い
中古車価格もかなり低迷していましたから、
その後壊れても直して乗る、というふうには
ならなかったのかもしれません。
エクセル。どこにいるのでしょうか?
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